クライアントに確認すべき項目


とりあえず、

”いざ実作業”となった場合の

クライアント様に確認すべき項目を、
経験から思いついた順に列挙してみよう、どれくらい出てくるかな?

基本的なMTGでも、作打ち等でも役に立つはず

特に、意見交換は重要、自分が納得いくまで内容を確認すべきだし
疑問に思った事は躊躇せずに質問しよう

ってのは、鉄則かな

他には、その内容を確保出来るように
メモかボイスコーダーでデータ化すること
(ボイスレコーダーを使うときは「録音よろしいですか」などと一声掛けるべし)
あせって、混乱をしないこと
何かに対して返事をする前には10秒考えろ

って感じかな

俺自身が出来ているか確認の意味も込めて

むろん、状況に応じて使い分けるべし

では言ってみよう(あくまでオレ専用)

 

【基本的に聞くこと】

 

・いつまでに、何を、どれくらい提出すべきか?

・日報や週報の必要性
(個人的には、必要が無いと言われても日報をとるべき)

・日報または週報の書式や形式

・提出予定の書類を提出すべきか?
(いわゆる、ガントチャートやマイルストーン)

・提出形態はなにか?
(ファイル形式、コンバート形態や、その他必要なデータはなにか)

・プロジェクトの管理仕様(AlienBrain等の使用の有無)

・Excelのバージョン
(意外な落とし穴、いまだに2000を使っている場合あり)

・提出の期間(※いつ提出するのか?、各データに対する確認など)
(各週なのか?毎日なのか?日中がいいのか?深夜でもいいのか?)

・提出期限を越えそうな場合の対応の想定
(備えあれば憂いなし)

・提出の方式

・相談は電話がいいのか?メールがいいのか?メッセンジャーがいいのか?

・(クライアントに)連絡がつながりやすい時間帯はいつか?

・提出物の暗号化は必要か?(圧縮は必要か、形式はなにか?)

・データ提出時のディレクトリ構成
(絶対か相対かなどなど)

・FTPクライアント(をつかうなら)はどのソフトウェアを使用すべきか?
(意外と気にされるクライアント様がおります)

・物理メディアの転送方針
(ブルーレイ、ポータブルHDDなどのメディアの確認
※非常に細かい事だが、WindowsのUSB機器の安全な接続手順は守ること
クライアント様の目の前で、クセでブチっと引き抜くと酷い目みますヨ)

・ファイル容量の限度など

・仕様書はあるのか?
(もらっていなければ必ず聞くべし)

・資料の有無
(たとえば、世界設定、物語のあらすじ、キャラクタ設定、背景設定、”キメポーズ”、”キメゼリフ”
制作者が必要な情報を聞き出す)

・仕様書について疑問に思うこと
(事前に仕様書が確保できるなら、必ず頭に入れておくこと)

・ターゲットクオリティーのサンプルファイル等はもらえるか?
(ライブラリをもらう分には損はない)

・そのほか疑問に思うことは何でも聞くべし

・そのほかクライアント様が対応して欲しい内容

 

【制作に関わる具体事項】

 

・ファイル命名規則等の基本要素

・レンダラーの確認
(基本的なターゲットレンダラーがあるはず)

・ソフトウェアのバージョン確認
(下位互換などの互換性の確認)

・プラグインのバージョン確認

・日本語版がいいか、英語版がいいか
(特に、Maxは一部の機能が日本語化されてバグが起きる時がある)

・自分たちの都合のよいソフトウェアをつかってもいいのか?
(たとえば、FumeFXを使いたいとか、Vrayを使いたいとか)

・作成仕様、仕様制限は?
(特にゲームなどのリアルタイム系は仕様をいただいているはず)

・セーフティーフレームの扱い

・セリフをどうするか?
(画面に擬似的に表示するか?仮ボイスを当てるか?)

・カットつなぎをどうするか?
(カットをひとまとめとするか?バラバラか?)

・確認用の映像仕様
(特にコーデック)

・バイザー情報の有無
(フレーム数、レンズ情報、カメラ名、カット名を表示すべきか?)

・スタッツによる変更
(レイアウトやプレビズ状態なのか?アニマティクスなのか?などによる変更点)

 

【仕様について別途思いつくこと(経験上、特にゲーム系やリアルタイム系)】
※むろんこの手の仕様書は、クライアント様から頂いているはずだ、
ゲーム系やリアルタイム系は仕様がそれぞれバラバラだったり、
融通が利かなかったりするので、
確実にクライアント様の要望に応えられるよう、あらゆる事を想定すべし

・処理オチの懸念事項
(使用ジョイント数に制限があるのか?、ポリゴン数は?
カメラ使用は、読み込み容量は?などなど、とにかく色々)

・処理落ち対策

・バグ対策

・バグトラッキングの有無

・テクスチャ解像度、形式、Mipmapの使用

・1シーン辺りのメモリ使用量

・ポリゴン数、セグメント数、三角分割数など

・カメラクリッピング、またはその仕様

・映像仕様
(解像度、FPS、などの基本要素)

・ジョイント(ボーン)使用制限

・スキン時のインフルエンス数

・パーティクルの使用は?
(ゲーム系ではMaxやMayaのパーティクルを出力出来ないケースがある)

・RIGを組む場合に必要な提出物はなにか?
(たとえば、作成履歴、RIG説明書など)

・オリジナルのスクリプト、エクスプレッション使用の確認
(嫌がるクライアント様もいる)

・キーフレーム数の限界
(リダクションの必要性)

・キーフレームの統一をすべきか?

・スケールアニメーションは使えるか?
(特にリアルタイム系はスケールアニメーションが使えない場合がある)

・1カメラで複数カットを兼用するのか?複数カメラを使用するのか?

・ターゲットカメラなのか?フリーカメラなのか?
(カメラRIGを組んでもいいのか?)

 

そして、なによりも、聞いた内容を
復唱して間違っていないか、を確認するべし

 

良い物を作りたいがこそ
相手が喜ぶこと、相手に必要な事、自分が何が出来るか?、これらを提案しないといけない
さっくり言って、生産業ではなくサービス業の視点も取り入れるべし

 

ちっと説教くせーけど
自分も相手も気持ちの良い仕事をするなら
やって損無しと言いたい

自分自身の教訓なのだけど
子供のように作り、学生のように学び、”大人”のように振る舞え

今回は大人の部分かな・・・

Leave a comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください