ガンバらない、でもあきらめない 1


富士五湖ウルトラマラソン!

ついにやってきた!やってきてしまった!
前日は不安と興奮で全く眠れなかった・・・(´・ω・`)

そのせいで余計に不安が重なる。2時半手前に会場にイン。
早速、参加賞のTシャツなどを受け取って着替えを開始。
終わったころには、出走まで30分を切っていた。

「ホントに完走できるのか?」
「118キロホントに走りきれるのか?」
時間が迫ってくると余計に不安が強くなる。

こんなにも不安になったのは
初めてかもしれない・・・

荷物を預け、スタートゲートに向かう。

出走まで残り10分を切ると、もう、不安と緊張のピーク!
それを抑えようと息巻いて自分を鼓舞する。

おはようございます!
ウルトラマンの皆さま!

挨拶と共についに大会が始まった。
普通開会式が始まると一気に興奮してくるものだけど、

この時は

嫌な予感しか頭に出てこなかった

のをよく覚えている

3分前、もう祈るのみ・・・

118キロ走ってやる!なんて強い気持ちは微塵もなくて、
なにかにすがりたい気持ち、逃げ出したい気持ちがあふれ出す。
カウントダウンが始まっても気持ちは一向に高ぶらない・・・

そんなネガティブマインドのまま
レースはスタート!

はじめの数百メートル時点で靴ひもがほどける。
何か嫌な予感がまた一つ・・・。

おまけに最初の数キロ区間は街灯が一切ない林の中を走るので
真っ暗でほとんど何も見えない。
用意していたヘッドライトは電池切れで使えないし。
そのせいでまた考え方をネガティブにさせる。

スタートそうそう

もしかしたらリタイアかも・・・

と、一瞬最悪のシナリオが頭をよぎる。

 

ちょうど8キロ地点でトイレに立ち寄る。
このトイレが異様に混んでいて10分近くタイムロス!
気持ちが焦り始める・・・第一関門まではまだまだ遠い・・・
周りのランナーさんも「第一関門ヤバいかもww」と

やばい

そう思って少しペースアップするが
荷物がおもい!くそ~~~なんでこんなに積んでしまったのよ!!

第一関門を突破したのは制限時間の12分ほど前と予定よりも遅く、
重い荷物を背負っているのにペースアップしたおかげで
すでに疲労感が出始めていた。

 

落ち着こうとしても、
出だしのネガティブマインドをひきずってしまい上手く走れない。
(´・ω・`)

まだ20キロを超えてもいないのに

あぁこりゃダメかもな・・・

とまで思い始める。

 

そこにさらにマイナス要因が加算される。
20キロを過ぎてから

お腹を下す・・・

実は前日に牛乳を飲んでいたのだが
どうにもそれが今になって”威力”を発揮してくれたようで・・・(。-`ω-)
暫くの間ずっとギュルギュルとお腹が鳴りっぱなし。

30キロ過ぎ

ついにトイレに駆け込む

気持ちはマイナス、お腹も調子が悪い
体はすでに疲労がはっきりわかるレベル。

文字通りクソッタレ状態

 

心も体も酷い状態のままレースは進む。

第二関門も無事に通過するが、制限時間15分前と想定よりも遅い。
40キロ辺りは乗り坂が続き、脚の疲労も目立ち始めて、
気持ちが楽になる事は一切ない。

とりあえず、フルは走った。第三関門は56キロ地点。
そこで引っかかって終わり・・・たぶんそうなるかもなぁ・・・

もう気持ちは
あきらめかけていた

45キロを超えて。

河口湖に入った!

スタートした時は息が白くなるほどの気温の低さだったのに
15℃以上と気温があがり汗もかき始めていた。

この暖かさのおかげか体は思った以上に動いてくれる!
結構疲労はあるのに、

ペースが落ちていない?

そのおかげでほんの少しづつ気持ちが戻ってきた気がした。
50キロ地点を過ぎで脚に疲労はあれど、
それでも、まだまだ動いてくれる!

いける?かも?いやいやいや、まだ分からない。
とりあえず第三関門だ。

第三関門、56キロ地点は
制限時間の30分前に到着

一見余裕の到着にみえるが・・・

ここまで来ても
まだ半分走っていない(´・ω・`)

もう脚はボロボロ。
この脚の疲労を考えると、後半のペースはかなり落ちる。
30分の猶予なんてあっという間になくなる。
まだ半分行っていない。そう思うと気持ちは一切楽にならない。

荷物交換をイソイソと行い出発。
60キロを過ぎ、65キロを過ぎて

流石にしんどい・・・

辺りには桜がさき、富士山の美しい姿も見えるのに
一切視界にはいってこない。まったく余裕が無かったのだ。
脚は動いていても痛みや疲れで、
いつ止まってもおかしくない状態だったと思う。

そんな中で一つ思ったことがある。

そうだよ、そうだ!

やめてもいい
でも、やめなくてもいい!

やめなくてもいい権利を俺は持ってるんだ!
そうれなら、やめなくてもいい方を選ぼう!

 

70キロ過ぎ、この辺りから思ったことは

ちょっとづつ進める事

まだ脚は動く、ならちょっとずついこう。
無理にがんばらなくてもいい。

しきりにGPS時計の距離を見ながら
「お、250メートルすすめた、よし500メートルまで頑張ろう」
「それを過ぎたら750メートルだ。」

ひたすらこの”ちょっとづつ”を続ける。

スタートした時はあれだけネガティブだった気持ちは
いつの間にか変わっていた。

 

75キロ、第四関門突破

正直この関門でひっかかると覚悟していたが
自分の想像をはるかに超えて体は動き続けてくれる!

こいつ(自分の脚)、まだ行ける?それでも、

この関門からゴールまで
ほぼフルマラソンと同じ距離

そう思うと、気持ちはやはり楽にはならない。
むしろ迫る制限時間に焦りが強くなっていく。

 

関門で10分ほど休憩し再出発。

痛い・・・脚が痛い

それでも進まなければ!次の関門は98キロ地点
とにかく間に合わせるために前に進む。
一歩づつ、一歩づつ。

一歩一キロ

 

 

80キロを過ぎても脚は動いてくれた。
だがラップタイムは確実に落ちている。

残り時間を考えると・・・

頭の中の計算では制限時間ぎりぎり

これでは98キロ地点の

次の関門で引っかかって終わりかな・・・

まぁそれでもいいか、100キロ近く走ったんだし。
言い訳は効くだろ。ブログのネタは「リタイア」とでもするか・・・
関門で引っかかったら会場までバスでてるよね?

などと思う一方で

でも関門まではいこう
あきらめなければいい

あきらめちゃいけない。止まらずに一歩づついこう。
ムキにがんばらなくていいから、脚だけは前へ。

そこで思い出した!
まさにこれこそ飛騨高山ウルトラマラソンで教わった極意!

 

がんばらない、
でも、あきらめない!!

絶対にあきらめたりはしない!

ただそれだけの気持ちで脚を動かし続けていた。

第五関門、98キロ地点通過!

間に合った!と思うと当時に

もしかしたら・・・・
イケる?

希望が見えて来るも制限時間はぎりぎり。気持ちの焦りはなくならない。
いやいや落ち着け、とにかく次の関門だ。
あきらめないで体だけは動かし続けよう!

110キロ手前、陽が沈み始めて、気温が下がる。
体が冷えると一気に動かなくなる。
そう思って必死に体を動かし続ける。

あとちょっと、

あとちょっとで関門だ。

 

 

最終関門113キロを通過したのは
18:10分ちょうど
残り時間あと50分、残り5キロ。

 

普段のペースなら5キロは30分もあれば走り切れるが、
脚はボロボロ、体は疲れ切っていて、加えて

ラストは登り坂!

きっとギリギリになる。下手すれば間に合わない。
休んでいられない!最後まで動かし続けよう。

今までにないほどの超スローペースで坂を上る
イケるという気持ちもあれば、まだ油断できないと思う。

ホントに最後の最後まで
気持ちは楽にならなかった。

 

 

ついにゴールが見えてきたのは残り15分を切った時点。
次第にゴール会場の明かりが大きくなり
そしてついにゴール会場に入った!

 

ナイスラン!おめでとう!

すでにゴールを迎えたランナーさんや
応援の人たちが出迎えてくれた!

 

マジで?
おれマジで完走できるの!?

 

あれだけ、あれだけ・・・
何度も何度も間に合ないと思ったのに・・・

 

ホントに信じられなかった!

最後はかみしめるようにして

ついにゴール!

タイムは14時間50分15秒!

 

もう言葉が出なかった。ホントにゴールしたんだ・・・
ホントに・・・・

ちょっと泣いたのを覚えている

まさかの完走に
自分自身が一番驚いていた

 

ゴール後、ついに脚が死んだw
まったく動かない。痛すぎて。
なので、会場を後にしたのは他の選手がかえった後。
一番最後だった。

家に帰っても、
まだ信じられなかった・・・

ホントに俺が完走したのか?

そのたびに

メダルを握りしめて
現実なんだという事を確かめていた

 

それにしてもレース前に何度でも立ち上がれって
ハンターxハンターOPテーマを載せて気持ちを高めていたが

まさにその歌の歌詞通りになった

 

さいごまで あきらめないさ
やり続けることに かならず意味がある

You just try again.
闇をぬけて

You just go away.
未来は僕たちの事をまってる

大空駆け抜けて 海原越えて行け
天使の投げキッス捕まえて

まだ誰も見たこと無い世界へ
飛び出そう明日

大地を踏みしめて 君は目覚めてゆく
天使のほほえみで 連れ出して

終わらない冒険に出かけよう
いつまでも どこまでも!

 

今までに味わったことのない感情・・・
まるで夢の中で生きているような感覚。

やっぱりウルトラマラソンはスゴイ!

 

そして本当にあきらめなくて良かった

がんばらない、
でも、あきらめない!!

 

なにか、人間として一つ成長した、
そんな気持ちになれたよ!!

 

さて次なる決戦は
飛騨高山ウルトラマラソン!

まだまだこれからが冒険は続くのだ!!


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