フルマラソンに挑戦38 ゴールの先に待っているもの 1


ついに大会当日が来た!!

本当に走れるのだろうか?腰の状態は?わき腹は?
完走できるのか?

そんなこんなを事を考えながら朝5時に出発。
流石にこの時期の早朝のバイクは堪える。

バイク駐輪場には他のランナーさんたちが黙々と準備を進めていた。自分も眠気覚ましのコーヒー2本。ランニングウェア、ナンバーカードを用意して会場へ。そこにはすでにスタートラインとフィニッシュラインが用意されていた。

俺はここに戻ってくるのだろうか?
フィニッシュラインを通過できるのだろうか?

そんな思いで準備を進める。
まずはダウンジャンパーなどを着た状態で軽いストレッチ。
脇腹の痛みを抑えるロキソニン(痛み止め)を飲み。
エネルギー補給のウィダーインゼリーを一つ。
小刻みに体を動かすが流石にこの時期この場所。

全然体が温まらない・・・

まさに冷え~~ww

それでもひとまずランニングウェアに着替え、今まで着ていたダウンジャンパーをクロークに預ける。

だめだ!!寒い!!
何とか冷えないよう小刻みに体を動かして寒さに耐える。
おまけにトイレ待ちの渋滞で40分もランニング用の薄着のまま寒さに耐える羽目に。そんなさなか開会式が始まる。
あの瀬古利彦選手や有森裕子選手が挨拶。

俄然気合いが入る。

出走10分前・・・
スタートエリアでその時を待つ
いつも通りにスマホのランニングサポートアプリ
RunKeeperを起動。

そして・・・

号砲の音とともに花火が上がり
42.195キロの旅が始まった。

必ずこのゴールラインに帰ってくる・・・・
心の中でそう誓った!

開始直後は肩や腕がぶつかるほどの人ごみの中を徐々に徐々に前に出る。ちょうど朝の新宿駅のラッシュの様。自由に動ける状況ではない。ただ思っていたよりは早くスタートラインを超えられたように思う。
この時は興奮していたので全く時間感覚が分からなかった。

1キロちょっと過ぎのカーブ開け、目の前には富士山。

すごい!!
目の前の景色で
さらに気合いが入る

天気が良かったおかげで、走り始めて10分ほどで体温も上昇。ここまではレースプラン通り、まずは体を温めて、5キロすぎるまでは準備運動。

と、いうつもりだったがww
そうはいかないww

周りの流れにのまれた事とRunkeeperからの情報が分からなかったために6:20前後で走っているつもりが5:40とペースが高め。

大会ブースト恐るべし!

空気が乾燥していたせいか、喉の渇きを感じ、最初の給水所ではコップ二杯、多分350ml前後を給水。結構な水っ腹になってしまった。

8キロ過ぎに、ウィダーインゼリーを一つ消費、この辺りから両太ももの裏が張り始める。内心この張りがどこから悪化するか心配だった。

10キロ辺りでようやくスマホからのスプリットを確認。速報で6分ジャスト。ここではじめて序盤突っ込み過ぎを理解。

12キロ過ぎ辺り
なんと素足のランナーを発見!!

恐らく中国か台湾の方のようで、仲間と談笑しながら走っていた
信じられん……アスファルトを裸足で走るなんて……

15キロ辺りスプリットは変わらず6分ジャスト。

ここで練っていたレースプランを捨てて、
突っ込める所まで突っ込もうと決意。

とにかくペースをキープすることに。この辺りで二つ目のウィダーインゼリーを消費。

20キロ、一度軽いストレッチをして脚を伸ばす、脚は疲労が出てはいたが依然としてペースはキープできていたのでそのままを維持。

ハーフの通過タイムは2:10:41

予定よりも10分早いタイムで入り、まだ脚が残っていたので更に続けてペースキープ。

23キロ辺りにある1キロほどある上り坂は、自分でも驚くことに走ってかけ上がる。ただ、この辺りから徐々にペースが落ち始める。

25キロ、序盤で取りすぎた水分のお陰でトイレに立ち寄る。

ロスしたのは数分。このときのスプリットは6分8秒
それでもこのタイムなら4時間半を切れるかも知れないと意気込みは衰えない!

30キロ

脚はまだ生きている事に
自分が一番驚いた。

もしかしたら、ゼリーとスペシャルドリンクのお陰だろうか?
ただこの先から一気に脚に疲労が襲う!!
ついにきやがった!
予想通り、やっぱり30キロが山場だ!

32キロ残ったスペシャルドリンクを飲み干す。
脚はかなり動きが鈍ってきていた。

そこから2キロ
34キロ辺りから急失速
脚が・・・
脚が動かねぇ・・・

スプリットも6分10秒を越え
35キロからは、しばしば立ち止まるように・・・

そして!!
なんとフリーザ様を発見!!
は、はやい!フリーザ様早い!!

ここからの7キロは、
未経験の苦しみ!(ノД`)・゜・。
これがマラソン!!
やはり練習不足、序盤のペース、上り坂での消費がたたった

脚から悲鳴が上がる中、内心実は嬉しさがあふれていた。
まず、35キロ以上距離は今までの中の最長ランであったこと
そして、最悪のこり2時間かけて歩いてもギリギリ間に合う事。
完走をほぼ確信。

心は踊っていても脚がどんどん動かなくなっていく。
38キロすぎ、ついに残り5キロの表示!

時折歩いたり、走ったりを繰り返すのだが
正直走っているのか、歩いているのかわからなかった。

残り3キロ・・・

まだ3キロもあるのか!?

いつもなら3キロなんて難なく走れるのに・・・

残り2キロ、長い!果てしなく長い!
たった1キロがこんなにも長いものなのか?

そして!残り1キロついに
フィニッシュラインが見えた!

時間はちょうど4時間30分を超えたあたり
なんとか40分きれるか!?

会場からの声が徐々に大きくなる!
もうちょっと!急げ!40分きれるぞ!!
その時の気持ちは

最後の力を振り絞る
ただそれだけ

そしてついに
フィニッシュ!!

「よっしゃー!」
思わず声が漏れる

やった!完走した!
42.195キロを走り切った!

ゴールを超えた先に待っていたものは・・・

何もなかった
ただ全部出し尽くして空っぽの自分
ピュアな自分がいるだけだった

何もなかったと言っても悪い意味ではなく、
心は大満足、でも頭は真っ白
なんというか、

よくでてくる
「言葉では例えようのない気持ち」
という表現があるが、まさにこれ

なにせ人生で体験したことがないのだから
言葉にしろといっても無理なのだ!

こんなスゴイ体験が出来るなんて・・・・

ゴール後、ガールスカウトの女の子に
首からメダルをかけてもらい
フラフラしつつニヤニヤ(∩´∀`)∩

去年の7月から始まった
およそ1年3か月の挑戦は幕を閉じた。

証明してやったぞ!
ヘルニアでもマラソンを走れることを!
諦めなければ必ず走り切れることを!

あそうそう!
ゴール後に食べたトン汁は最高の味でした!!

そして!ここから
新たな挑戦が始まる!

次なるフルマラソンは
来年2月の

いわきサンシャインマラソン!

まだまだランニングは続くのだ!


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