あ~~~・・・やる気がでん!!
そんなことを思いながら、ぼーっとYoutubeをみていて、あるレストア動画に目がとまった。
動画ではなにやらサンポール?の様なものを使い
メッキ加工しているではないか!!
自分でもメッキって出来るんだ!?
その動画はこちら
動画では、身近にあるような溶剤、プラケース、ワニ口クリップ、直流電源などを使い
見事にメッキ処理をしているではないか!
おおおお!まじか!こんな事できるのか!
でも、なぁ。
海外のDIYって日本じゃ売ってない溶剤とか使うこともあるし、
日本では手に入らないものでメッキしてるんちゃうか?
と思い、Youtubeを漁っていたら、
簡易メッキを解説している動画を発見!
それがこちら。
内容は大体どれも同じ。
酸ポールの希釈液に電源(電池)そこにメッキする物とメッキ素材の金属を入れる。
これだけ。
よくよく考えると、理屈は単純で、
酸の電解溶液と電流、それに金属があれば電解反応が起きてメッキがされる。
中学か高校で習う科学の応用なんだよな~。
なんで今まで思いつかなかったんだろう・・・。
こんなに簡単にメッキが出来るなら、いっちょやってみっか!!
ということで、
メッキについて事前にいくつか調べてみた。
メッキについて
ググってみると、いろいろと記事が出てくるのだが、一番多いのはメッキを事業としている企業のページ。
メッキの種類や特性などを紹介している。メッキのことを全く知らなかったので参考になる。
幾つか分かったのは・・・
- メッキは下処理が重要(事前の表面研磨など)
- 銅メッキはニッケルメッキなどの下地に行われる
- 亜鉛メッキはクロムメッキの下地に行われる
- メッキには金属によって強度(硬度)がある
- 硬度はビッカース硬さ(HV)で表される
などなど。
メッキの仕上がりを綺麗にするには、下地処理が欠かせないんだそうだ。
メッキの高度については、コチラに紹介があった。
資料を丸パクリして簡単にまとめてみた。
金属 | 硬度 (HV) |
---|---|
クロムメッキ | 750-1000 |
アルマイト処理 | 200-250 |
ニッケルメッキ | 100-250 |
亜鉛メッキ | 60-140 |
銀メッキ | 55-130 |
銅メッキ | 50-180 |
金メッキ | 50-80 |
錫メッキ | 5-60 |
クロムメッキが圧倒的に硬度が高い。
硬度が高いからこそ、多少の衝撃では傷が入りづらく、磨いてもメッキが落ちるって事がないのかもな。
次いでアルマイト処理、アルマイトはアルミ表面に耐食性、耐摩耗性の加工をするもので、これも宅内で可能らしい。
次いで、亜鉛、銀、銅、金、錫となっている。
Youtubeの動画で多いのは、銅メッキと亜鉛メッキ。ついで半田付けにつかう半田を使用した錫メッキだった。
個人的には、高度の高い亜鉛メッキかニッケルメッキをやってみたい。
ただ、ニッケルメッキは銅メッキの下地メッキ処理が必要で、メッキ液の毒性も高い?ということで、まずは手軽そうな亜鉛からかな~。
メッキ後の排液(メッキ液)について
メッキ後廃液は、銅などが溶け出している酸性の液体のため、
メッキ液をそのまま下水に流す事は出来ない。
環境省の一般排水基準のページはこちら。
銅で、3mg / 1L、亜鉛で、2mg / 1Lだそうだ。
これを分かりやすく例えると、
2gの亜鉛が溶け出した1Lの排水は、お風呂半分およそ100Lの水で希釈する必要がある。ということ。
Youtubeで自宅メッキをしている動画の大半は排水の処理までは言及していない。
もしかしたら、「知らんぷりして下水にそのまま流している」のかもな。
この件をクソ真面目に市に問い合わせたところ・・・
答えは「市では処理ができない」ということと、
下水局からは「下水に流さないでください」との事だ。
そして、排水処理を行う企業も確認したが、企業では個人からの排水処理は受け付けてないみたいだ。
つまりメッキの排水って片づけるのすんげーメンドクサイってこと。
まぁそれでも、やりたいんですがねw
こちらで中和後にセメントで固める処理の方法を解説していた。
まず重曹での酸性の中和が行われ、次にセメントで固めて廃棄する方法が紹介されている。
まぁこれが、自宅メッキの最もやりやすい排水の処理なんだろうなぁ~。
メッキをうまく成功させるコツ?
Youtubeに上がっている幾つかの動画をみていると、中にはメッキに失敗している動画もあった。
うまくいっている動画と失敗している動画、何が違うのかちょっと考察してみた。
そこでメッキに失敗している動画で気づいた点
- メッキする物がちゃんと通電してない(っぽい)
- 電圧が不安定か電圧が低い
- メッキする物の下地加工が失敗している(っぽい)
- メッキ液の温度が低い
という感じ。
下地処理は、メッキする物の表面に塗装などの余計なものが無く、かつしっかりと脱脂されている事。
つまり、メッキする前に「磨いて、よく洗っておく」という感じ。どうも失敗している動画はこの処理がうまくいっていないように思えた。
そして、電源に電池を使っている場合、電池が消耗してくると電圧が下がってしまいうまくいかない。と思われる。
あと、メッキする物がちゃんと通電していない(と思われる)動画もあった。
他にはメッキ液の温度は高い方がいいとのことなので、冷水などだと失敗しやすいのかも。
まぁ実際はやってみないと分らないけどね。
バイクパーツを自宅メッキで防錆したい
自宅メッキをやりたいものは、バイクのサビッサビのパーツ類。
ボルト、ナット、シフトペダル、ステップのパーツ、タンクボルト、あとはエンジンガードやグラブバーなど。
今まで何度もさびを落とし、そのたびに防錆用で塗装をするのだが、半年~1年で大体ダメになってしまう。
そのたび、サビとアクリル塗装を落とし綺麗にするの繰り返し。
メッキがうまくいけば、2~3年くらい長持ちする防錆になるかも!
それにアクリル塗装よりも圧倒的にきれいにいくような気がする。
もちろん定期的にメッキを磨くメンテは要るだろうけど、
ほっといてジャンジャン赤さびが生えるって事が無ければいいんだ!
メッキ修理第一弾は、ボルトやナットなどの細かいパーツ類からやる。
成功したらグラブバーやエンジンガードなどの大きいパーツにもチャレンジ!
今週末あたりにやってみるつもり。
以前は「バイクのパーツのサビは生えるもの。定期的にとってやらないといけない」
と思っていて、サビは何をやっても防げないとあきらめていたが、
これでついに
サビとの闘いについに終止符が?