島根の投票率が凄く高い!


日曜の住民投票の結果が、高齢者層の反対票で敗れ、
しかもたったの10000票差という事で

シルバーデモクラシーだーーー!

と嘆く声が上がっている。
まぁ悔しい気持ちはわかる。

嘆いてばっかり、陰謀がーー!闇がーー!!と
グチグチいうのは簡単な事よ。
まずは自分らでナントカせな!!
やらいでか!!という激励も込めて

じゃぁ投票率って
どうなっているんだろう??

と、色々資料を漁ってみた

参考にさせていただいたサイト様へ
ありがとうございます!

こちらは総務省の作った
目で見る投票率

これを観る限り

平成8年までの衆院選、参院選、どちらも投票率そこそこ悪くない。バブルがはじけてから急に悪くなる。とくに20代の若者は、全体的に低いが平成8年くらいから最悪な投票率になる。

この資料読んでいてある事に気付いた。

島根県の投票率がやたらと高いのだ。
なんでだろうか?

島根には投票率を上げるための秘策でもあるのだろうか?

勿論最初は、投票率の高い高齢者層が多いからだと思ったが、実はそうでもない。国税調査の年齢人口分布は他県と大差はさほどない。やはり高齢層の人口が多く。若年層が少ない逆ピラミッド型。

しまね県のデータベース

簡単に言うと、
投票率70%近くのほとんどが65歳以上の高齢者だった場合、
20~64歳までの年齢層の人口が圧倒的に少ない計算になる。

参考までに、平成22年度は
20~64歳:65歳以上 → 約 67 : 33
(統計資料の以下の数値より 58.1%:29.1%、)
同年の参院選での投票率は71.7%、これを上記比率で分けるわけので年代層別の投票比率はあったとしても、若い年代も投票率が高いことが分かる。

我が故郷の長野も、同じような年齢分布であるので、状況は島根と大差はない。おまけに地域がらも似ているように思える。

長野のデータベース

長野の投票率は、おおよそ真ん中あたり。高い時も低い時もあり、差が激しい。やはり、島根の投票率の高さがここでもわかる。

なぜ島根は投票率が高いのか?
ちゃんと記事が出ていた

理由が、「県民が真面目」「義務を感じる」という何ともまっとうな意見だった。あまりにもまっとうすぎて戸惑うくらいだ。

ほか島根大学が行った調査によると、以下の理由が上がったそうだ。
島根では選挙が「生活の一部として、日常化した行事としての理解が可能」で、「特別なことではなく、何年かに一度ある祭祀のようなもの」

県民の意識は、「投票して当たり前」という状態の様だ。
他にもツイッターで、「同町圧力なる地域コミュニティー内での監視効果があるんじゃないか」と頂いた。

なるほど、地域挙げて投票する意識がダントツで高いのが原因と言うここか。

では他に投票率と何か相関関係が無いか株価などの資料を観てみた。

こちらは内閣の支持率

内閣の支持率と投票率は必ずも一致しない。

こちらはここ20年の日経平均

実はこの株価とは何か相関関係がありそうな予感だ。

こちらは政党支持率など

これも直結するほど投票率に影響があるとは言えなさそうだ。

そしてこんな記事を見つけた。

名古屋大学の、政治データ分析

これによると、投票率と政党支持率の相関関係は必ずしも正しく成り立たない、そこには政治監視と言う第3の変数が関与しているというものだ。これらの相関を取ってみると、

熱心に政党を支持していても
投票に行くとは限らない。

という相関関係が見えてくるんだそうだ。

このあたり実際にどこかで細かく分析してみたいものだ。

ただ先も挙げたとおり、島根の投票率の高さの理由は、「義務だから」「投票するのが当たり前」という政治的関心とはまた違ったものだ。

5/17の住民投票での投票率の高さは、確かに「テーマがはっきりしていた」事が政治的関心を起した事に間違いない。ただし、投票率を常に高い数値に保つには、そもそも投票に対する意識づくりが必要なんだろうと、ひとまずは自分なりに納得した。

逆に言えば意識づくりが成功すれば、投票率は政治的関心など無くても勝手に上がっていくものとも予想ができる。
この辺りはもう少し暇があれば追ってみたいところ。

ほか、個人的に
「選挙に行かなかった理由」は総務省でもまとめているが
「選挙に行った理由」もまとめるべきだと自分は思う。
両方セットで見直すことで、また新たな発見があるかもしれない。

シルバーデモクラシーだー!と嘆くのならまずは、投票にいく意識づくり運動を行ってみてはどうだろうか??

Leave a comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください