レストレポ


列車車内で仲の良い男同士、楽しげな会話

次に映し出されるのは・・・

軍用車両で山岳地帯を移動中の映像
突然のIED(手製爆弾)の爆発とアサルトライフルの銃撃音

「IEDだ!」 「止まるな!!すすめ!!」

「何だ??・・銃声だ」 「反撃は??」
「どこだよ!?」
「あっちだ、撃ちまくれ!」

こんな映像から幕を開ける

チープな表現だけど
映画の様なこの映像は映画ではなく
現実の戦争の映像だ

2010年のサンダンス映画祭グランプリ受賞作
「レストレポ」の映像だ

http://www.ngcjapan.com/tv/lineup/prgmtop/index/prgm_cd/518

「なんだか、映画の様にしか見えない」といった感じだが、
何とも言えないモノがあった

オバマ大統領はこの現実を知っているのだろうか?
アメリカ人はこれを見てどう思うのだろうか
まぁ、色々と思うところはあるのだが

飛び交う弾丸はCGや合成ではない
死んでいる兵士も作り物ではない
兵士たちの言葉も演技ではない

とにかく何とも言えない

アフガンでも最悪の戦闘地帯とされた地域に配備された小隊
レストレポはこの小隊の隊員の名前だ

配属された1ヶ月後に戦死
彼の名をつけられた山の上の小さな即製基地で
小隊は一年近く敵と戦い続けた

他愛のない会話や、IPodで音楽を楽しむ兵士たち
事情を話したらタリバンに殺されると怯える現地民
PSPでゲームをして暇をつぶす兵士たち
ヘリや支援機からの砲撃
炸裂する迫撃砲
壊れた民家
血だらけの赤ん坊を抱える母親
狭い塹壕の中で銃を構える兵士
山の上で起きる爆発
仲間の遺体を目の前に泣き崩れる兵士
血だらけの迷彩服

これら全てが本物の映像
何とも言い難い

ニュースからは決して分からない現実

兵士の口から出てくる言葉は
「ここにいたら死ぬ」

特に印象にのこった兵士のコメントに
「どんな睡眠薬を飲んでも眠れない」
「眠っても悪夢を見るだけだ」
「悪夢を見るくらいなら」
「眠らない方がいい」

このコメントを口にしながら顔は笑顔だった

ほかにも兵士同士の会話でこんな事を言っていた
「ここで狩るのは人間だ」
「感情がある」
「おれたちは感情も心も奪う」

レストレポ
本当の近代戦争の映像
このドキュメンタリー映画をみた人はどう思うんだろうか

とにかく見てほしいと思う

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