『いやー、まいったよ
この前ね、あの怪物が出るって言う
湖で釣りをしたんだけどな』
「なんだい、まさか怪物が出たのかい？」
『怪物なんてもんじゃなかったよ
あまりのデカさには度肝を抜かれたね、
しかもその姿をみてゾっとしたよ』
「いったいなんだったのさ？」
『うちの女房だったのよ！
がっはっはっはっは』
「なんだい、女房かい怪物はどうしたんだい？」
『うちの女房を見て逃げ出したのさ！』
「わっはっはっはっは」
『よくデカい方が良いなんて言うがね
あまりデカいのも問題だな
怪物が居なくなっちまって
怪物目当ての観光客がへってるのよ』
「なにいってんだい？
怪物はあんたの女房だろ」
『そいつはちげーねーな！
がっはっはっはっは
いやーね、でも、釣りは快適にできたよ』
「元の怪物が居ないからかい？」
『いいや、女房のおかげで
でかい日陰ができてたのよ
がっはっはっはっは』
「あっはっはっはっは」
『その女房が湖に入っていったのよ
そしたら湖の水が全部溢れてね
おかげでこっちは、魚を採りたい放題さ』
「ならその魚をわけておくれよ」
『いいや 女房が全部くっちいまったよ』
「あっはっはっはっは」
あんた！！今の話はいったいなんなんだい！？