古事記の編纂時期と序の考察


最近読んでいる古事記

こんな研究会が
あったのを今日見つけた

三浦 佑之氏による内容をざっくり言うと

古事記と日本書紀が
同時期に編纂されるのはおかしい
なぜなら、内容が対称的だからだ
あくまで仮定だが
古事記は推古天皇の時代に編纂され
序の部分はおよそ200年後の800年代に
跡から追加された
権威付けするためのラベリングだった

つまり序は偽書の可能性がある

なるほど

確かに古事記と日本書紀の内容の方針は違っている
古事記の方がより物語的
ほかに、推古天皇までの記録しかないのが気になる所
単純に考えて、自分のルーツの記録を編纂する時に
その7世代前までの編纂とするだろうか?
712年ではなく、100年まえの
620年ごろに成立したと考えるほうがより自然

という事は、最初の序の部分は
後から追加されたという事になる

書物の権威づけは、金田一京助の例がぱっと浮かんだ
国語辞典の内容を無名の大学院生が編集したとなると
胡散臭いというイメージになりかねないので
権威のあった金田一の名を出すことで
バイヤーに質と安心感を与える

強いて言えば、現代の映画の宣伝でも
あの映画のスタッフが贈るとか、
あの映画のプロデューサーがかかわったとか
権威づけをするのは当たり前

だとすると
それまで無名だった書簡に権威づけすることで
安心感と信憑性を与えるという考えは自然に思える

これは中々奥の深い研究だ

序の部分が偽物とまでは言い切る事は出来ないが
同時に、本物であるとも断定できないともいえる

こういった歴史書のバックグラウンドに触れると
より味わいの深い見方が出来るんだろうと思う

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