1秒


その1秒をけずりだせ!

東洋大学で指導をする酒井監督の言葉だ。

 

たった1秒

ランナーはその1秒を削り出すために腐心する。
あらゆる努力をする。

 

それは市民ランナーとて同じだ。

このたった1秒が
驚くほど結果に違いを出す。

と共に

この1秒を削り出す事が恐ろしいほど難しい。

 

 

簡単な計算だ。
実際にやってみよう。

100メートルを1秒縮めるとする。

1000メートル、つまり1キロで10秒。

これが42キロ続けば、420秒。つまり7分。

100メートルをたった1秒早く走れれば、
フルマラソンなら7分タイムが縮まるのだ。

 

次の大会、いわきサンシャインマラソンでの目標は
神戸マラソンの記録、3時間50分17秒を破る事。

1秒だけ早く走るだけで、
この目標はクリアできる。

 

サブ4のペースはおおよそ時速11キロだ。
60分で11000メートル進む。
1分当たり、183.3333メートル。
およそ32.73秒で100メートルを走っている。
1秒当たり、3.0555メートル。

100メートルあたり1秒縮めるのだから。
31.73秒で100メートルを走る事になる。
1秒あたりでは3.152メートル。

1秒縮める前と比べると
その差はわずか、0.0965メートル。
およそ10センチ。

つまり1秒おきに10センチ早く走れればいいのだ。

1秒、10センチ早く体を進める。
なんだ簡単じゃないか。
と思うなかれ。

今のタイムから1秒なら10センチだが、
さらにそこから早くなるには、2秒、3秒と縮める事になる。

30センチ・・・
40センチ・・・
そして最後は1メートル・・・と膨れ上がる。

5キロ、10キロ程度の距離なら実現できるかもしれない。
問題はそのペースを42キロ全体で維持できるか?だ。

マラソンのコースは決して平たんではない、
それに他のランナーたちとの絡みもある。

フルマラソン経験者なら難しさが、
分かってもらえるはずだ。

 

市民ランナーでも、タイムを縮めるには
それなりの苦労と努力が必要だが・・・

これがトップ選手ともなれば、
かなりスゴイ。

サブ2.5、2時間半を切る選手なら
100メートルを21.3秒

サブ10、つまり2時間10分を切る選手は

なんと100メートルを
18.2秒で駆け抜けている。

普通の人なら全速力の速さだ。

 

たった1秒。

 

その1秒を削り出せ

ランナーはその1秒を削り出すために腐心する。

いわきサンシャインマラソンまであと63日。

俺にこの1秒・・・削り出せるだろうか??

 

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