L0 史上最速の列車 1


L0(エルゼロ)

超電導リニア車両
車両長28.0m
12両構成長299m
車両高3.3m(地上浮上走行時)
車体幅2.9m
最高設計速度550km/h
最高速度603km/h
これが、

人類が作り出した史上最速の列車
その概要である。

7月に応募のあったリニア試乗会に運よく当選!
この週末、その試乗会に参加してきました!

試乗会場は山梨は大月にあるリニア見学センター

都内からは高速でおよそ1時間15分程度だろうか。
列車等の公共機関では、およそ3時間ほどはかかるかと思う。

山間の風景と美しい自然が広がるのどかな場所。

一見では
最先端とは縁遠きこの場所に
史上最速の列車が走っている。

まず、見学センターに近づくにつ入れて、
直線に伸びる高架橋が出迎えてくれる。
これがリニアの実験線。

鉄道好きや電気、電力関係の人なら
ただちに気付くだろう、
パンタグラフ用の電線が全くない事に。
リニアの特徴の一つだね。

見学センターは、ものすごく広いわけではなく、
どきどきリニア館とお土産屋の2027shopがメイン。

この日は、体験試乗まで1時間ほど時間があったので、
どきどきリニア館に足を運んでみた。
ちなみに、どきどきリニア館は試乗体験者当選者は、
少々割引した値段で入れるぞ。

館内には、リニアの構想、リニアの歴史、リニアの意義、
そして、リニアの未来
そんなテーマがふんだんにちりばめられている。
特に、子供向けの簡単な実験装置や体験コーナーは、
大人でも電磁力について改めて学べる仕掛けになっている。

自分が訪れたときは、
ちょうど超電導の実験の実演をやるところだった。
-196℃の液体窒素を使った古典的な超電導実験。

が!、

解説していた研究員さんが、急に解説にストップをかけた

もうじき、500キロの速度で
リニアが通過しますよ。

この言葉に辺りの見学者は一斉に施設のテラスに向かう。
テラスのおよそ20~30メートル先に実験線がある。
そこを最高速状態のリニアが通過するのだ。

見学に来た大勢が、その瞬間を見守る・・・

あと10秒ほどできますよ!

係り員の言葉に皆が一斉にカメラを構える!

 

まず初めに感じたのは地鳴り

ゴゴゴゴゴゴという、すこし怖い位の
音というより振動というか圧力が伝わってくる。

まるで隕石でも
降ってくるんじゃないかという圧迫感

そして次の瞬間!!

ヴァオォォォォォォンン!
と、わずか1秒ほど!
一瞬で車体が消え去る!
は・・・速!!・・・・

思わず声が出る!!

横で見学していた外人さんは、
リニアの速度を目の当たりにして
どうも笑いが止まらなくなったらしく、
必死で口を手でおおう始末。

いや、その気持ちよく分かる。
史上最速の列車が通過したそれを
わずか数十メートルの距離で見たのだから!

 

実際の体験乗車だが、
まず、金属探知機による検査がある。

これは飛行機の搭乗と同じ。
自分は二回ほど引っかかってしまった(;´・ω・)
次にチケットの発券と入場。

入場後は簡単なブリーフィングがあった。

内容は列車の乗車までの流れや注意事項などなど。
いざ係員に案内されて向かう先は、

何とも味気ない施設。
ここが駅舎?と思うほど。

そこから乗車を促される。

実際の乗車口は
航空機にそっくり。
いわゆるプラットホームはない。

これには理由がある。それは磁気だ。
強力な磁気を使うこの列車では、人や、人がもつ電子機器に
悪影響及ぼすほどの強力な電磁力が使われる。
だから、航空機のように入口がチューブのようになっているそうだ。

そして

車内は思いのほか簡素!
(゚Д゚)・・・

ちょっと拍子抜け。
おそらくは、試験車両だからだろうか?
あらゆる装備が簡素化されている。

下手すると安っぽくさえ見える

広さは通常の新幹線と同じか、やや狭い印象。

本当にこれが500キロをたたき出すとでも??

そうおもっていたら・・・試運転開始は唐突だった。
とつぜん出発・・・そしてみるみるうちに、
速度モニターの速度表示があがり・・

150km/hあたりを超えると・・・
「浮上走行に切り替えます」

というアナウンスと共に・・・・

音が変わる!

今までゴゴゴゴゴと轟音が聞こえていた車体は
サーーーーーーと透き通った音に変わった・・

そして振動もおとなしくなる。

これ・・・
飛行機が離陸した時と同じだよ!!
(*‘∀‘)

速度は数分とたたずに250キロを超え・・・

そして・・・

350キロを簡単に超える!
この時点で国内の
どの新幹線よりも速い!

そこから、一段ギアを変えたように
さらにグググとパワーが上がる。
450、460、470、480・・・
ついに490!そして・・・

500キロ突破!!

一斉にみんなが
速度モニターの写真を撮る

ゴゴゴゴゴゴゴゴ!

想像よりも振動は強かった印象。
結構体が揺らされた。

車内の気圧が調整されているせいか?
それともGのおかげか?
鼓膜が圧迫される。
高い所に登った際に感じる耳が聞こえずらくなるアレ。なので3分おきに耳抜きをしていた。
ほっといたら頭痛になるかもなww

窓から見える風景は、ほとんどがトンネル内。

さながらワームホールを
通過しているようだ!!

時間は10分か、12分?くらいだったか
あっという間に甲府に到着。

こりゃもう列車じゃない
ワープ装置だわww

甲府からは大月方面へ引き返す。

乗車時間は往復含め、
全30分ほど。

文字通り「あっ」という間・・・・

一通り体験が終わると係員の指示に従って、
全員がそろって降車する。

下車後にようやく、
間近でL0本体を見ることが出来た。

長く伸びたノーズ。窓はない。
というより、従来の列車にあるはずの装備がほぼない。

これが・・・列車??
あまりの異形の姿に
神々しささえ感じる!

ここで体験乗車会は終了。

瞬く間だった・・・

参加者全員が、感じたことを語らいながら
引き換えしていく。

いやはや、
すごい体験だった!!

なんといっても、
想像以上にパワーを感じた事。
特に350キロ当たりからのあの加速。あの感覚。

そして、外で見学した際の
通過時のあの迫力。

開発から半世紀以上。
数々の苦難を乗り越えて
ついにここまで来た・・・

超電導リニア新幹線!
開業は2027年の予定だ!

 

体験乗車は、3か月か4か月ごとに開催している様だ。

初期に比べて、今は体験試乗の倍率は
下がったんじゃないかと思う。
たぶん、今応募したらほぼ100%当選するんじゃなかろうか?

なので・・・

ぜひとも、この機会に
史上最高速の列車を体験してほしい!

海外の人にも体験試乗をして貰いたいな!
絶対に話題になるに違いない!


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One thought on “L0 史上最速の列車