フラクタル 隠された次元を探して


以前、海岸線の長さは測れない
という何とも不思議な記事を残したのだが

今回は、その話題をさらに輪をかけた面白い動画をどうぞ

フラクタル、隠された次元を探して

英語の動画だが、何となく映像をみるだけでも意味が分かると思う。途中スターウォーズエピソード3のメイキングも登場するので、CGアーティストは一度見ておくと面白いかもしれない。

この番組はなかなか面白かった!
正直な所日本語版が見たい!!

フラクタルの謎と隠された次元を探し求めた
一人の数学者が発見したものとは?
植物、動物、医学、科学、経済、エンターテインメント、それらの中に隠されたフラクタルとは何なのか?
フラクタルの魅力と謎を紹介する番組だぞ。

フラクタルを簡単に解説するとこうなる

英語の動画、だが!!

フラクタルは説明に言葉なんていらない
見れば、あ~~wって感じなる

 

フラクタルという数学の分野は、歴史的には最近になって発見されたものだそうだ。きっかけは戦争の研究であるんだとか。

当時戦争の原因を探っていた数学者ルイス・フライ・リチャードソンは、スペインとポルトガルの国境線をお互いに異なった長さを主張している原因を調査していたそうだ。スペインは987km、対してポルトガルは1,214km。なぜ国境線がお互いに違った長さになったのか?

それは、海岸線の長さが正確に測れないという現象とおなじで、互いに尺度の違う物差しで長さを測っていたからだった。そして測定が細かくなればなるほど、(理論上)距離は無限に長くなるという現象に気付いたそうだ。これはユークリッド幾何学的ではない。つまり、長さがや形が整った幾何学であるユークリッドが、どうやら通用しないものがあるという事が分かったのだ。

これがフラクタルの出発点だそうだ。

その後、動画に出て来る、若干宇宙人の様な形相の数学者ブノワ・マンデルブロが体系化した。それがマンデンブロ集合であり、動画に出てきた奇妙で不気味で綺麗な不思議な画像だ。

フラクタルと聞くとなじみがないが、血管のデザイン、コンピューターの電子回路、巻貝の貝殻、食べ物、木、岩、山、様々な場所にフラクタルがある。海岸線もフラクタルの一種なのだ。

CGアーティストが知っておきたい点は

フラクタルが、植物や岩山、流体演算などで、より自然さを出すための要素の一つだという事。それは上の動画を見れば一目瞭然!そもそも自然の一部にフラクタルが紛れこんでいるのだから。
今度からパラメーター名にフラクタルという言葉が使われていたら、ニヤリとするに違いない。(*‘ω‘ *)

 

フラクタル図形を描く植物に、
ロマネスコブロッコリーなるものがある。

正直言ってキモイ

 

また、フラクタルの画像を見ていて、はっとしたことがある、
それは

フラクタルの画像が、
アウトサイダーアートに似ているのだ

例えばルイス・ウェイン

!!!苦手な人は閲覧注意!!!
有名なアウトサイダーアート、ルイス・ウェインのネコ

正にこれはフラクタル的なものを感じる。もしかしたらアウトサイダーアーティストは、隠されたフラクタルの次元の世界を肉眼に捉えているのかもしれない。

そんな不思議なフラクタルの世界を視覚化した動画がこちら。
マンデンブロ集合を10の275乗倍拡大する動画

てんかんを起す可能性があるので、
気持ち悪くなったら、
すぐ視聴を止めましょう!

こちらも似たような動画

これで少しはフラクタルの不思議な世界を体感できただろうか?

それとも単にキモイ動画を見て
気持ち悪くなっただけだろうか?

フラクタルの隠された次元を探ってみるのも実に楽しいものだ。

数学と言うのは、
時に数式なしに魅力を楽しめる。
フラクタルはその代表の一つだろう。

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